沖縄県における実生苗を利用したシンテッポウユリの春期採花作型の開発

摘要

冬期温暖な沖縄県等におけるシンテッポウユリの冬春期探花作型の開発を目的として，低温期における生育開花反応を検討した。 シンテッポウユリの花芽分化は，高温条件で促進され，深夜3時間の暗期中断による長日条件はそれを助長する。 早生種～晩生種の花芽分化は，長日条件下で3週間20°C以上で管理すると早まる。 沖縄県では，‘オーガスタ’の低温処理苗を11月上旬にビニルハウスに定植し，12月上旬から暗期中断を行うことにより，彼岸前の採花が叶能である。