奄美群島におけるァリモドキゾゥムシおよびィモゾゥムシの分布（2010-2011年)

摘要

奄美群島には.サツマィモIpomoea batatas (L.) Lam.を加害する重要害虫としてァリモドキゾゥムシ Cylas formicarius (t abncius)とィモゾゥムシ Euscepes postfasciatus (Fairmaire)の2種ゾゥムシ が分布しており，植物防疫法により当該地域からのサ ツマィモの移出が制限されている。日本では.ァリモドキゾゥムシは1903年以前にはす でに沖禅県に侵入していたと考えられており，ィモゾゥムシは1947年に沖耦本島で発見されている（小濱. 1990) o鹿児島県においては.ァリモドキゾゥムシは 1915年に奄美群島の与論島で初確認され.その後1940 年には奄美群島全域に分布が拡大した（栄，1959)。 さらに，末永ら（1987)ゃ宮路、田中（1998)の詳し い調査により奄美群島全域で広く分布していることが 明らかになつた。ィモゾゥムシは1966年に沖永良部島 と与論島で確認された（三宅.1968;栄.1988;瀬戸 口. 2002)。その後.1985から1986年の調査では沖永 良部島（和泊町）で確認されたのみであつたが（末永 ら，1987), 1997から1998年の調査では奄美群島全域 で分布が確認された（宮路、田中，1998)。しかし. その後10年以上奄美群島における2種ゾゥムシの発生 動向については調査されていない。