乳用牛の第一胃食滞に対する灸治療の効果

摘要

乳用牛の第一胃食滞はその病状によって様々な様相を呈し，また生産性を低下させ，時には内科的療法にあまり反応せずに長い経過を辿るものも少なくない。 また，灸治療とは各疾病に相応した経絡（ツボ）を刺激することでバランスを崩した状態にある神経、脈管、筋を賦活または逆に抑制することで，血流増量やホルモン分泌調節，鎮痛，鎮静，さらに生体防御能を調節し，結果として生体が享有している自然治癒能を引き出すものとされている。 経絡は体表面に複数存在（午で103穴）4.7）しており，各疾病に対応する経絡が異なっている。