子牛の哺乳期管理 一施設方式の種類と飼養技術一

摘要

哺乳期の乳牛は，成牛舎の片隅に繋がれるかケー ジに入れられて管理しているのが一般的であった。 しかし，成牛舎の汚れた空気環境によって呼吸器の 病気にかかったり下痢をすることから，カーフハツ チを用いて屋外の新鮮な空気の中で飼養する個別飼 いの技術が導入されてきた。その後，哺乳作業の省力を図った哺乳ロボットの開発により，哺乳期であつても数頭から20頭前後の 群飼いの技が導入されるようになった。群飼いで は病気が伝染しやすいことや，子牛にとっては広い 空間での飼養になるため，個別飼いとは異なる施設 構造とする必要が生じてきた。