環境への放出細菌は特定の原生動物に捕食される！？: Spumella厲の鞭毛虫の細菌捕食者としての優位性

摘要

環境浄化の分野では，土壌，地下水浄化において，汚 染現場に生息する土着細菌を活性化させ浄化を行う「バ ィォスティミュレーシヨン」が数多く実施されている. しかし，土着細菌のみでは浄化が期待できない場合，高 い分解能力を有する外来の特定細菌を導入して浄化を行う「バイオオーダメンテーシヨン」を適用するケースも ある.自然環境下にはさまざまな分解（=物質変換）能 力をもった細菌が生息しており，これらの細菌を単離、 培養し，効果的に活用することができれば，バイオォ一 グメンテーションは大きなポテンシャルを有する魅力的な浄化法である.