温室ミカン販売経過とこれからの課題

摘要

平成一一年度の上半期が終了し、京浜地区における県農えひめ指定卸売会社一四社の取扱い高（速報値）は、三、七一六億円で前年比九五％であった。前年実績を下回った要因は、果実類は、総じて数量減ながら産地の切り替わり等が順調で、かつ期間をとおして食味がマズマズであったことなどにより、前年を約三ポイント上回った。 一方、野菜は、期間の前半に葉菜類を中心に低迷が続き、後半には若干回復したが、前年比九一％となり野菜の前年割れが大きく影響して、総じては前年を下回った。 　 また、上期の関東地方は、暖かい春に始まり、空梅雨に局地的な集中豪雨、さらに猛暑に残暑と、大変難しいものであった。 今年の温室ミカンについても、四月から九月の半年間という一品目としては長い販売期間を終え、結果的にはマズマズの販売内容であったと言えるが、その経過を振り返り、今後の課題も考察してみたい。