10月: 甘平の栽培管理

摘要

今年は、夏季に定期的な降雨が多かったため裂果が少なく、着果過多になっている樹が見られま す。隔年結果を防止するため、樹上選果を徹底し適正着果に努めましょう。また、品質向上に重点を おいて栽培管理を行いましょう。甘平は、隔年結果性の強い品種です。過度な 着果負担がかかると、樹勢低下を招き、次年の 着花数は著しく減少します。裂果を想定した着 果管理を行っており、本年は、裂果が少な <推 移したため、着果過多傾向の樹が多く見られます。今月上-中旬に、適正葉果比120 (12-14 果/樹容積m~3)を目安に、樹勢を考慮しながら、 上向きの極大果、果梗枝の短い軸太果、病害虫 被害果、尻腐れ果（果頂部が黄変した果実)、へ ソの大きい果実（写真1)、内すその極小果等を 摘果しましょう。