イタリア、シチリア島におけ愚果樹の生産と流通

摘要

愛媛県果樹同志会は9月9日から16日まで、ブラッドオレンジの先進地であるイタリアを訪問し、後継者育成海外研修を実施しました。研修では、タロツコを中心とした果実や加工品の生産流通、輸出入状況、温暖化に対応した高品質生産などについて学びました。　今回、研修で訪れたシチリア島の果樹生産、加コニ彰）実態を中心に報告いたします。　シチリア島はイタリア半島の先（いわゆる「長靴」　のつま先）にある地中海最大の畠（25，420緑）です。　また、周辺の島々もあわせたシチリア州はイタリア　共和国最大の州で、国土の12分の1を占めます。　シチリア島は、2000年以上前から穀物をはじめとする農作物の生産地で、なかでもオリーブとワインが特産品として挙げられます。また、レモン、バレンシアオレンジ、タロツコなど柑橘類の一大産地でもあります。