光反射シートによるタバココナジラミのトマト施設への侵入防止とトマト黄化葉巻病の発生抑制

摘要

トマト黄化葉巻病は，トマト黄化葉巻病ウイルス（Tomato yellow leaf curl virus；TYLCV）を病原とするウイルス病である（大貫，2000）。愛知県では1996年に初確認後，県内全域に被害が拡がり（飯田，2005），現在でもトマト栽培における最重要病害となっている。　我が国で確認されているTYLCVはタバココナジラミによってのみ媒介されるため（加藤，1999），本病の発生を抑制するためには，タバココナジラミの防除が重要となっている。本病は，TYLCVを保毒した極少数のタバココナジラミの発生でも発病することから，薬剤防除のみでは発生抑制が困難であり，防虫ネット等の物理的防除法の併用が不可欠となっている。