第35回全国海水養殖シンポジウム開催－Ⅱ『＝基調講演（前半）＝消費者の養殖魚へのイメージと養殖魚に求めるもの』

摘要

今日は消費者が養殖魚に対して持っているイメージ、そして養殖魚に何を求めるかについてお話したいと思います。　はじめに、私たち全国消費者団体連絡会（以下、全国消団連）について簡単に紹介をします。全国消団連は1956年に結成され、その翌年に「消費者宣言」を行っています。その中から一部抜粋して紹介しますと、“消費者大衆こそ経済繁栄の母であり、商業繁栄の支柱”“私たち消費者大衆こそ主権者”との宣言が為されています。私たちが物を買う、消費をするということによって健全な市場がつくられる。つまり、適正な価格、正しい品質、より良い品質の物を買うことによって、市場全体が良くなるという発想であり、これを消費者の権利と宣言しています。以来、私たちはこの「消費者宣言」の考え方に沿って約54年間活動を続けてきました。私たちは全国組織であり、現在全国43の消費者団体が会員団体として加入しています。全国各地の消費者団体は、地元の消費者間題を取り上げてそれぞれ活動をしていますが、そこをつなぐ組織が全国消団連です。