黄金桃の健康機能性

摘要

中国ではモモは不老長寿の象徴として大切にされてきました。西遊記（岩波文庫）には，孫悟空が天界に植えられた蟠桃（ばhとう）を食べて不死身になった話が出てきます。 この蟠桃は数千年に一度開花して結実するという仙桃で，西王母（女神）が催す蟠桃勝会（ばhとうしょうえ）に招かれた仙人に振舞われるものでした。蟠桃にも階級があり，三千年に一度熟する実は人が食べると仙人になります。 六千年に一度熟するモモは花が八重で，この実を食べると霞に乗って空を飛び長生不老の身となります。 九千年に一度熟するモモは紫色の文様があり核は淡黄色で，この実を食べると天地神明と年を同じくする身となります。 天界で斉天大聖に任じられた孫悟空は，この蟠桃園の管理をまかされたのですが，手当たり次第にモモを食べて天界で大暴れし，お釈迦様のおしおきを受けることになるわけです。 その後，皆さhご存知の三蔵法師との旅へと話は続きます。