鳥取県における水稲の雑草防除の現状と問題

摘要

鳥取県の水田面積は約23千haで、うち水稲作付面積は約60％である。移植時期は4月下旬～6月中旬頃までと幅広いが、作付け品種はひとめぼれとコシヒカリでほぼ90％を占め、極早生～早生品種に偏っている。栽培様式は99％以上が機械移植栽培であるが、直播栽培を積極的に取り入れている大規模農家もある。2006年の出荷量から推定される水稲用除草剤の使用面積は水稲栽培面積の約140％で、平均すれば1作に約1.4回の除草剤散布が行われたことになる。内訳を見ると一発処理剤はほぼ全ての水田で使用され、初期剤が約16％、中、後期剤が約24％の水田で使用された計算になる。