トマト水耕栽培の無機成分の日施用法における施用量が収量，品質および無機成分吸収量に及ぼす影響

摘要

養液栽培の培養液管理は，電気伝導度(EC)を指標として培頚液膿度を目標値に維持する，濃度管理法が一般的である．この浪度管理法には，①培養液中の無機成分の総膿魔の指標であるECのみの監視のため，成分ごとの漉度や組成の変化を把握することができないこと，②そのため，Nの過剰な吸収により栄養成長と生殖成長のバランスが崩れ収量·品質の低下を引き起こす可能性があること（景此1991），③培養液の循環利用では，Naなど作物に吸収されにくい成分が培養液や培地内に蓄積し，作物の生育を阻害すること(Silberbush，2002)，などの問題が指摘されている．実際栽培においてはこれらの問題を回遊するため，固形培地桝では給液量を必要量より2～3割多くしたかけ流し管理が，循環式糞液栽培では栽培途中での培養液交換が一般的に行われている．