玄米のタンパク質含有率QTLのマツピングぉよびQTL保有NILの遺伝子発現解析

摘要

イネ玄米中のタンパク質含有率は，イネの食 味に寄与する重要な育種対象形質である.これまでに「森多早生」X 「コシヒカリ」の組合せに由来するRI系統を用いて，第2染色 体および第6染色体上にコシヒカリ型でタン パク質含有率を低減させるQTL {qPC2, qPC6)を見出しており（Wada et al. 2006)， NIL (準同質遺伝子系統）を用いてその効果 を実証した（130回講演会).本研究では，両 QTLのうち効果の高い^PC7について，マツ ビングを進めるとともにマイクロアレイによ る網羅的遺伝子発現解析を行ったことから， その結果を報告する.