長期貯蔵性に優れたポテトチップ加工用バレイショ新品種「リラチップ」の育成

摘要

北海道産のポテトチップ用ばれいしよは、概ね生産年の8月から翌年の6月まで原料と して供給されている。その中で翌年3月以降 の使用分は、芽の伸長を抑制するため低温下 で長期貯蔵されることから、焦げの原因とな る還元糖が増加しにくいことが重要である。 現在、長期貯蔵用の主力品種である「スノー デン」は、枯ちょう期が中晩生と遅く、また 発生面積が拡大し続けているジャガイモシス トセンチユウに対して抵抗性を持たない。こ のため今後の安定生産が懸念される中、これ らの問題点を改善した「リラチップ」を育成 した。