温州ミ力ン後代の雄性不稔性はMS-P1領域のハプロ夕ィプブロックの組み合わせによつて決定される

摘要

カンキッにおいて無核性は商品価値と加工 適性を向上させるための重要な育種目標の一 つである。ゥンシユウミカンは高度の無核性 を備えたカンキッ種であり，その主な要因の 一つが雄性不稔性である。ゥンシユウミカン 後代における無核性力ンキッ育種の効率化のため、雄性不稔性のDNAマーカー選抜技術 の開発が期待されている。我々はゥンシユウ ミ力ン後代の雄性不稔性は1葯あたりの花粉 数の減少を主な要因として後代に遺伝するこ と(Goto S. et al.2016)と、カンキッ興津46 号xカンキッ興津56号の交配集団における 1葯あたりの花粉数に関わる主働QTL (MS-PI) の同定を報告してきた（Goto S. et al. 2018)。そこで、本研究ではゥンシユウミカン 後代におけるMS-P1領域のハプロタィプブ ロック(haplotype block, HTB)の由来と雄性 不稔性との関係を明らかにするため、カンキ ッの主要な品種,系統と4つの交配集団を用 いてMS-P1領域におけるHTBの由来する祖 先品種と1葯あたりの花粉数との相関を検証 した。