短い睡眠時間と小児肥満の用量反応の関係：富山県コホート研究から

摘要

小児肥満の原因は遺伝的なもの，親の肥満，生活習慣因子，座りがちの生活様式や，高脂肪食の摂取に分けられるが，小児肥満は短い期間で増加していることから，多くの研究者は生活習慣因子に焦点を当てている。 短時間睡眠は，交感神経の活動を高め，コルチゾールの分泌を高め，糖耐性を低下させることから，小児肥満の原因とされている。本研究では日本人の子供10，000名以上を対象としたコホート研究より，親や生活習慣因子，特に睡眠習慣と小児肥満との関係を明らかにした。