日本および東南アジアにおけるウシからの消化管発酵由来 メタン排出抑制の可能性

摘要

大気中の二酸化炭素、メタン等の温室効果ガスの 濃度上昇とそれに伴う地球規模の気候変動緩和のた め、京都議定書に代わる、温室効果ガス削減等のた めの新たな国際枠組みであるパリ協定が2016年11 月に発効された。本協定は、産業革命前からの地球 平均気温の上昇を2° Cより十分下方に保持すると ともに、気温上昇を1.5° Cに抑える努力を追及する ことを長期目標としている。これに先立ち、日本政 府は2030年度の温室効果ガス削減目標を2013年度 比26%減とする約束草案を国連気候変動枠組条約 事務局に提出した。