遺伝子組換え食物を用いて アルッハイマ一予防ワクチンを開発——安価で安全なイネの利用で硏究進む

摘要

アルツハイマー病は，神経細胞が死ぬために認知機能が衰える病気で，21世紀の長寿社会において最も社会の負担 が大きいものの一つである。特に，認知機能が衰える前から脳に老人斑というタンパク質性の物質が蓄積し始め，こ れによって神経細胞死が起こる。ワクチンは，現在のところ唯一の予防法であり，遺伝子組換え食物を用いる方法に よって動物で効果が見られている。