1作目のわき芽を活用する2連作による雨よけトマトの低段密植不耕遅達続栽培法

摘要

岩手県のトマト栽培は雨よけ栽培が主体で、品種は90年代に入ってからは大部分が「桃太郎」「桃太郎8」に替った。 しかし「桃太郎」が導入されてからは、4．5段目の落果が多く発生し、収量が伸びない要因となっていた。落果する時期はちょうど1段目の収穫開始頃で、栄養生長と果実肥大期が同時進行するステージなのと、長期どりのための肥培管理がうまくいかないことが原因と考えられた。 そこで、落果する前に主枝を3．4段目で摘芯してしまい、引き続き別の苗を植えて後期収量を確保することを目的として本栽培法を検討した。