飼養環境の違いによるス卜レス反応は ゥシの品種間で異なる

摘要

わが国の畜産は、肉用牛、乳用牛ともに、海 外からの輸入穀物を多給して集約的に牛舎で 飼育されることが多い。しかし昨今の穀物の 国際価格の上昇や、為替相場における急激な 円安進行により、輸入配合飼料価格は高騰し、 畜産経営は危機的な状況にある。また、近年の口蹄疫ゃBSEの発生など不安になる様々な 報道を受け、消費者の食の安心、安全への関 心は依然として高い。そうした中、家畜の生産 性のみを追求してきたこれまでの輸入飼料依存 型畜産が疑問視され始めており、これまでわが 国では衰退の一途をたどってきた「放牧」力5'、 その解決策の一つとして見直され始めている。