ヨーロツパ諸国における家畜個体識別の現状-IDEAプロジェクトの進捗状況-

摘要

補助金の不正受給の防止や家畜の個体の移動証明を行うため、個々の家畜を識別する方法として、従発から耳標や入墨などを用いた巨視による確認が行われている。 しかし、これらは、家畜を管理する人間の手に委ねられているため、耳標への番号入力などに要する作業量の増加とそれに伴う誤入力などのミスを完全には回避することができず、個々の家畜を一元的に管理ずるには、なお、多くの解決ずべき問題がある。 これらの問題を発展的に解決する方法のひとつとして、統一的な固有の個体番号の読取りを、低周波数を発信ずるマイクロチップ（トランスボンダ）を内蔵した芹具で行うことが、欧州連合（EU）で考案された。 現在、制度化へ向けた壮大な実験が行われている。