「国際化の中での和牛振興

摘要

司会（新山）牛肉自由化後ほぼ7年、WTO協定もほぼ半ばまで来ました。 この間、和牛をめぐっては、消雪、流通、生産の全面にわたって見過ごせない変化があった、あるいは起こりつつあると思います。今日はそれらを踏まえ、それぞれのご経験から、今後の和牛振興についてのお考えをご披露いただきたいと思います。 まず平成9年を振り返りますと、狂牛病やO－157の発生で牛肉の消費が減少した平成8年と比べて、平成9年は比較的安定した1年だったと感じます。 牛肉の消費量も、4月から9月を見ると去年よりはわずかに上向いています。 しかし、肉専用種の牛肉生産量は少し上向いているようですが、飼養頭数は相変わらず減少の過程にあります。 一方、価格面は比較的堅調で、特に、和牛肉はA3など中級規格のものが、引き続き上昇している。 一方A5といった高級規格についてはやや下がってきましたが、だいたい下げ止まりから少し上向いている状態です。