と畜、食肉加工における最新技術 －省力化、衛生の高度化、環境負荷の低減をテーマに研究開発進む－

摘要

食肉処理施設は、家畜のと畜、解体、部分肉処理を通じて消費者に安全で安心な食肉を供給する食肉流通の基幹的部門に位置付けられる。しかしながら食肉処理施設の再編整備がなかなか進展しないこともあり、施設の近代化が遅れ、生産効率や衛生管理の向上などについての課題を多く抱えている。　また、食肉処理施設は従業員の高齢化に加え、刃物使用による危険作業や騒音、湿気など厳しい労働環境などもあり、新規従業員の確保が困難な状況となってきている。　これらの状況に対応するためには、食肉処理施設について、再編整備の推進による近代化とともに、作業の自動化、省力化および衛生化を図るための施設、機器の研究開発が重要な課題となっている。