年群検定の推進とその活用 －個体能力の向上と収益性改善のために－

摘要

今年3月24日に家畜改良事業団の委員会が東京で開催され筆者も出席した。 内容は「全国牛群検定推進会議」で，最も新しいデータが提出されて参考になった。 これらをベースに牛群の能力向上と収益性改善などについて，具体的な事例を含めて概要を述べよう。2001年度の検定牛頭数は52，290頭であり，検定牛1頭当たりの乳量は8，785kg，その生産乳量は459．84万トンであった。 しかし，全国の生産乳量849．90万トンから459．84万トンを差し引くと390．06万トンとなり，この数字を非検定牛頭数の60．11万頭で割ると1頭当たりの乳量は6，489kgである。 その差は実に2，305kgとなる。 検定実施の効果が顕著に示されている。