世界の動向-30th CEN/TC51 Plenary Meetingに参加して--蛍光Ⅹ線分析によるポルトランドセメント分析方法の国際規格提案へり道

摘要

ここで終われば，プロジェクトⅩである.ところが,残念なことに，2005年10月のCEN/TC51の招待状がこの7月初めに事務局より到着した．昨年のDelort委員長の提案である半日間のISO/TC74開催の予定はない。 照会した結果，開催賛同国数が少なく，希望国の増加をまって開催するというものである．この間乳　 日本り反省すべきことはプISOメンバーへの働きかけを十分にしなかったことがあげられる。 今年,はじめの再開照会の手紙を受けた直後に，各国の代表擦関に日本から，是非とも，ISO/TC74の再開の必要性を訴える要請書や訪問などこれまでの努力に見合う対応をすべきだったと考える。私も含軌セメント協会事務局側の怠慢であることほ否めない。藤野氏はその報告で，国際標準化活動の実際のプレーヤーは企業であり，企業担当者であるが，活動にょり規格改定が実を結ぶまでには長い努力の継続が必要であり，したがって，企業側では立ち居いかなくなる．それゆえ，業界団体や国のサポートが必要になる．また，日本ほ位置的に欧米から離れており，海外出張などの費用やコミニュケーショソカなどの問題はあり，解決は，人材育成と支援組織にあるとしている．セメント業界内においても規格は過去の問題であると考える人も多く，「熱しやすく，冷めやすい」国民性が伺える．しかし，この問題は，われわれの子孫にまで影響する不平等な健棒である。 業界およびわが国としての方針を再確認し，一致団結した意識を持ち直し，もう一度，原点にもどって，ISO/TC74再開に向けた活動に期待したい。私事であるが，5月から企業を離れ大学に転出したが，舞台がまわってくるまで，力を蓄えることに励みたい．2002年に急逝した後藤孝治氏の「日本のために，もっとがhばらねば，いけませhよ」の囁きが，ときどき胸をよぎる．まさに，「継続は力なり」である．