天然ガスのLNG冷熱を利用したハイドレート備蓄のためのタンク伝熟特性及びハイドレート長期保存特性に関する研究

摘要

国際エネルギー機関の見通しによれば，天然ガスの一次エネルギー構成に占める割合は約23％（2000年）から約28％（2030年）と増加することが予測され，日本における一次エネルギー構成に占める天然ガスの割合も2030年には約18％に達すると考えられている。天然ガスは，二酸化炭素の排出量が同じ発熱量の石炭や石油に比べ30～40％少なく相対的にクリーンなエネルギー源で，さらに産出地が分散化しエネルギーセキュリティー上も望ましい特性を有する。昨今の世界的なエネルギー需要の増大，資源獲得競争の激化のなか，天然ガスの安定供給や貯蔵·備蓄の重要性が今後益々高まることが予想される。