HPLC-ICP-MSによる牡堀中のヒ素化合物の化学形態分析

摘要

ヒトを含む多くの生物種の遺伝子とその配列に関する研究分野「ゲノミクス(Genormics)」が過去10年間で大きく進歩し,デノミクスによって得られた遺伝情報から,タンパク質及びその関連物質の合成に関する研究分野「プロテオミグス(Proteomics)」へと進展している。 この潮流の中で,生体反応や生体物質合成のための特異的生体物質触殊として働く金属タンパク質や金属酵素が多く知られるようになり,名古屋大学の原口は生体中の金属元素の役割と働きを研究する分野として,「メタロミグス(Metallomics)」,その機能を発現する金属タンパク質及び金属タンパク群として「メタローム(metallome)」を提案している。 このメタロミグスが学問として認知されるには次のような課題があるとしている。