機械安全に関するISO12100/JIS B9700について：ISO9000に準拠して全ライフサイクルの安全を対象

摘要

製造現場における「安全」確保は作業者のみならず操作指示した管理者や経営者にとっても重要な問題である。 労働災害によって回復不可能な障害を負ったり、ひどい時は生命を落とすようなことになってしまっては大変だ。むろh、「安全」を優先しすぎると機械の使い勝手が悪くなったり、作業効率が下がったり、また安全装置の導入コストがかさむ等、激しいコスト競争を続ける企業にとっては厳しい状況になりうる。 だからといって「安全」をないがしろにすることはできない。 最近では行政の指導や、現場の努力によって労働災害発生件数は以前に比べると大幅に削減されているものの、現在でも、休業4日以上の労働災害の発生件数は全国で年間5万件以上、死傷者数も年間で12万人以上となっている。