全自動撮影型アイリス認証装置「アイリスパス－M」

摘要

近年，セキュリティに関する社会的な関心が急速に高まっている。 2001年9月11日の同時多発テロの後，世界各国の主要空港でセキュリティ強化に向けた実験が活発に進められている。 また，インターネットの普及とともにカード犯罪や個人情報の漏えいが多発し，情報セキュリティの重要性も広く認識されるようになった。 このような状況の中，バイオメトリック認証はなりすましが困難であり，個人を確実に特定できることから注目を集めている。 その中でもアイリス認証は他のバイオメトリック認証に比べて高精度な認証方式として強い支持を得ている。 当社では，このアイリス認証技術にいち早く着目し，1996年からアイリスによる個人認証システムの開発を行ってきた。 そして今回，小型化·高速化した全自動撮影型アイリス認証装置アイリスパス－M（写真1）と，本装置を制御するAPI (Aprication Program Interface)を商品化した。 本稿では，本装置とAPIの概要，およびその適用例について紹介する。