地球環境に優しい技術(3)：早期活性タイプジルコニア酸素センサ

摘要

ジルコニア酸素センサは，ガソリンエンジンを理論空燃比近傍（λ=1）で制御し，排出する有害ガス成分のNO{sub}x，HCとCOを，三元触媒で同時に浄化するために必須の機能部品である．エンジンスタート時から，できるだけ早く酸素センサを用いて制御することで有害な排出ガスを低減することができる．しかしながら，スタート時は排ガス温度が低く，センシング材料のジルコニア固体電解質は約350°C以上にならないと作動しないので，効率よく加熱することと，さらには低温活性の良いセンサ素子が必要である．ここでは，早期に活性するタイプのジルコニア酸素センサについて述べる．