長野県松本市におけるクヌギクチナガ才才アブラムシStomaphis japonicaの随伴ァリ種組成

摘要

生物は，それぞれが単独で生活していることはなく，他者（e.g.,同種他個体，あるいは他種）と様々な形 で相互作用している.このような生物間相互作用には, 相利共生，捕食一被食関係，競争，寄生など，相互作 用する生物間の関係によつて様々な様式があり，これ らを通じて生物は，様々な形質を進化させ，相互に適 応してきた（Thompson, 1994, 2005 ； Herrera et al.,2006 ； Althoff et al, 2014).生物がどのように生物間 相互作用を通じて適応してきたのかという疑問は，現 在も注目されつづけている.とくに，様々な生物間相 互作用の中でも相利共生関係は，生態系において生態 学的，進化学的に重要な役割を担うと考えられている(Smith and Douglas, 1987).