新開発“ラックパラレルEPS”の凄さを探る

摘要

クルマにとって非常に重要な部品にもかかわらず、その存在や構造を気こかけられにくいのがステアリングシステムだ。世界トップシェアを誇るジェイテクトの新製品「ラックパラレルEPS（RP-EPS）」を例として、その重要度を再確認してみたい。「パワーステアリング（パワステ）」という言葉は、事実上の死語になりつつあるように思える。これはパワステが滅び去ってしまったからではない。逆に、一般的な乗用車なら備えていて当然の機構になったからだ。もはやクルマ購入時にパワステの有無を気にする人もいないだろうし、パワーアシストのない、いわゆる“重ステ”のクルマを運転したことがない人も少なくないのではないだろうか。