最新のレクサスを堪能する

摘要

今回、パワーユニットには手は入っておらずIS350は従来どおりの自然吸気3.5L V型6気筒を搭載している。さすがにRC Fを楽しhだ後なので刺激は少し薄れたが、この2GR-FSEも力感はなかなかで、レスポンスも自然吸気らしく極めてシャープだ。トランスミッションはRC Fより少しマイルドなセッティングになっているとは言え、スムーズさと反応の鋭さで定評のある8速ATだから、IS 350も極めて走りが楽しいスポーツセダンと評していいと思う。さらに今回、ドライブモードセレクトにパワートレーン、シャシ、空調の各制御を個別に選択してプリセットできるカスタマイズモードも設定された。細かな改良ではあるけれど、走りに加えて居住性や快適性をも高いレベルで両立させる必要のあるDセグメントセダンだからこそ、ユーザーの好み応じた乗り味が選択できるのはありがたい。新型ISも改良となったRC Fも、レクサスらしい丁寧な作り込みが随所に感じられ改めて感銘を受けた。たゆまぬ進化をしているからこそ、久々に乗ってもその乗り味は新鮮なのだ。これはプレミアムブランドとして非常に大切な要素である。