睡眠呼吸障害と神経内科疾患脳血管障害を中心に

摘要

脳血管障害患者の約50%に睡眠時無呼吸を合併する.無呼吸型は発症B寺期によって異なり，閉塞性睡眠時無呼吸とCheyne-Stokes呼吸型中枢性無呼吸が多くみられる.持続気道陽圧（CPAP）療法はQOLの改善と生命予後に好影響をもたらすが,使用継続が困難な症例が多いことが問題である.脳血管障害はわが国における主要な死因に位置づけられ，高齢期の寝たきりの最大の要因となっており，認知機能障害あるいは運動機能障害などによる生活の質（QOL）の低下をもたらす.