急性骨髄性白血病に対する抗CD33抗体療法（gemtuzumab ozogamicin）

摘要

急性骨髄性白血病（AML）細胞の80％以上に発現するCD33を標的とし／たgemtuzumab ozogamicin（Mylotarg）は既存の抗白血病薬とは異なった作用磯序をもつモノクローナル抗体療法である。 米国と日本における臨床第Ⅱ相試験では，単剤で再発や難治AMLの約30％に寛解をもたらした。 本剤はCD33に結合したのち細胞内にinternalizeされ，Calicheamicin誘導体が遊離し，強力な細胞傷害活性を発揮する。 欧米ではAMLに対する他の抗白血病薬との併用療法や急性前骨髄球性白血病に対する臨床試験が進行中である。 副作用としてinfusion ractionやveno-OCClusive disease（VOD）に注意する必要がある。 後者は造血幹細胞移植により増強される場合がある。