2019年の市場見通しは102万台で4年ぶりの前年割れの見通し、2020年には107万台まで回復の可能性

摘要

インドネシア自動車市場は、2019年に前年比で11～12%減の約102万台前後に縮小する見通しとなった。2019年5月の総選挙を前にした様子見や、コモディティ価格の下落などによる消費マインドの低下、また、自動車ローンの審査厳格化などの要因が重なり、4年ぶりの前年割れとなる公算である。2019年の自動車販売は、乗用車、商用車ともに2桁減になると見込まれる。2019年1～10月の販売実績では、乗用車（SUVやMPVを含む）が11.1%減の65.1万台、商用車（ピックアップを含む）が13.8%減の19.8万台となった。トラックは19.7%減、バスは15.6%減と、いずれも減少幅が大きく、資源価格の下落や総選挙を要因とする投資の先送りが影響したものと考えられる。