顔面神経鞘腫症例14例の検討

摘要

顔面神経鞘腫は、その解剖学的、機能的な特徴から顔面神 経麻痺以外にも様々な症状を呈する。またその治療に関して は、手術治療、放射線治療、経過観察などの選択肢があり、 最適な治療法を選択するための広く認められた決まりは存在 しない[1]。施設ごと、個々の症例ごとに応じて治療法が選択されているのが現状である。今回、過去10年で経験した顔面神経鞘腫症例に関して、腫瘍の位置、サイズ、治療法な どについて後方視的に検討し、特に手術症例に関してその適 応などについて考察した。