顔面神経麻痺後遺障害評価法試案一第4報-

摘要

顔面麻痺評価において国内で最も沉用されている柳原40 点法は、部位別ならびに経時的評価が可能であり、発症初期 の予後診断においても有用性が高い[1]。しかしながら一方 で、評価者間の差異が生じること[2]や後遺障害評価の難し さ[3]が報告されている。そこで、我々はこの柳原40点法 の弱点を補完すベく、 2010年より後遺症、特に患者の生活の 質に大きく影響する顔面拘縮と病的共同運動に着目した新た な評価法を作成し、その有用性と妥当性を検討してきた[4]。 本報では3次元画像を用いた評価の有用性について検討を 行った。