ATLLに両側で発症機転が異なるとおもわれる顔面神経麻痺を発症した一症例

摘要

成人T細胞白血病リンパ腫（Adult T - cell Leukemia/ Lymphoma ：以下、ATLLと略す）はHTLV —1；ヒトT リンパ向性ウィルスI型によって引き起こされる悪性リンパ 腫であり、白血病化することが多く、多彩な身体症状を呈す る。今回我々は、一側耳下腺病変を有し、左右で異なる機転 による顔面神経麻痺を生じたと考えられるATLL症例を経 験したので報告する。