健康保険組合レセプトデータによる末梢性顔面神経麻痺診療の実態調査

摘要

緒言:末梢性顔面神経麻痺の中でも7割以上を占めるとされるBell麻痺やHunt症候群の後遺症減少には、早期の診断と治療が重要である。本邦におけるBell麻痺およびHunt症候群の診療実態について、質問紙調査報告[1,2]はあるものの、レセプトデータを用いた調査報告はない。今回、日本顔面神経研究会から診療の手引[3]が発刊された2011年前後の診療実態について、健康保険組合のレセプトデータを用いて行った調査結果を報告する。