楠の木成分カンファーおよびその類縁体フェンコンのエーテルストレス下副腎皮質刺激ホルモン（ACTH），カテコールアミン及び性腺刺激ホルモンに対する効果

摘要

晩秋から初冬の頃，大学構内，公園，道路に街路樹として植栽されている楠の木の張り出た枝を打ち落としている光景が目に付く。 その場所を通るとスーとするような心地よい香りが漂ってくるのを経験された方も多いかと思われる。 またその葉を手でもむと，爽やかな，清涼感にあふれた香りが鼻腔をくすぐる。楠の木からはd－camphor（以下，カンファーと記す）がとれ樟脳の原料として衣類の防虫剤，セルロイドやフィルムの原料として古くから用いられている。