サルメテロールキシナホ酸塩およびフルチカゾンプロピオン酸エステルの併用投与におけるマウスおよびモルモットのタバコ煙曝露誘発性の生理的変化(気道抵抗上昇および気管支肺胞への炎症細胞浸潤)に対する薬理学的効果

摘要

慢性閉塞性肺疾患（COPD)は，慢性気管支炎， 肺気腫または両者の合併により引き起こされる閉塞性換気障害を特徴とする疾患状態である。中年以降に多くみられ，長期の経過をたどるとともに，予後が不良である。多くの報告から，喫煙が重要な危険因子であり,気道および肺胞中の炎症細胞が原因および機序に関与していることが示唆されている。