Human Connectome Projectデータを用いた聴覚関連領域機能的結合の加齢性変化の検討

摘要

これまで私たちは、慢性耳鳴患者を対象に安静時MRI検査を行い、難聴の有無に開わらず、耳鳴患者 では聴覚開連領域の機能的結合力s低下しており、聴覚関連領域のみの機能的結合に注目し、耳鳴の客観的 診断が感度86%、特異度74%で可能であったことを報告した[1][2]。しかしながら、特に難聴性耳鳴の 場合、コントロール群より高齢であることが多く 、聴覚関連領域機能的結合の加齢性変化を明らかにする 必要があった。そこで今回、Human Connectome Project (HCP)のデータベースを用い、聴覚関連領域 機能的結合の加齢性変化について検討を行った。