カーボンアロイ触媒 活性発現因子を解明 日清紡 最適な担持量確認

摘要

日清紡ホールディングスは、群馬大学の尾崎純一教授と共同で固体高分子型燃料電池(PEFC)用力ーボンァロイ触媒の炭素構造を明らかにした。電子顕微鏡や昇温脱離法(TPD)、大型放射光施設「Spring-8」など複数の手法を駆使し、湾曲した炭素構造が触媒の活性発現因子であることを突き止めた。同触媒を使用し膜/電極接合体(MEA)を試作したところ、最適な触媒担持量があることも確認している。触媒原理の解明や使用量の最適化は電池性能の向上につながるとあって、中型PEFCへの採用に弾みをつけた格好だ。2020年近傍に燃一料電池フォークリフ卜などへの適用を目指す。