フルディジタル無線機では,次の四つの信号処理を実行する際に関数を利用して計算を実行します.(1)ミキシング:sinとcos (2)FFT:sinとcos (3)局座標変換:tan~(-1)と平方根(4)信号強度測定:対数(5)AGC(Auto Gain Control):対数と指数なかでも三角関数や対数の計算を多用します.今回紹介するのは,これらの計算にピッタリな計算アルゴリズム「CORDIC(COrdinate Rotation DIgital Computer)です.CORDIC自体は,そうとう古くから使われており,電卓にも使われていました.なぜ初期の関数電卓にも使われたかと言えば,処理能力の低いCPUでも実装できるほど軽いからです.それが今でも使われているのは,その処理がいまだに魅力的なものだからでしょう.
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