変革へのアプロ一チ急ぐ再編·統合でシナジー精製·石化の連携強化製油所の機能転も着々進む拠点の全体最適化海外事業の動向もカギ

摘要

世界人口は70億人を突破し、2050年には97億人まで増加することが見込まれるなど、世界はェネルギー需要の増大が続く一方で、温暖化問題などで悲鳴をあげる地球環境に配慮するため低炭素化·脱炭素化の動きも加速している。超高齢社会に突入している日本は人口減少が続くとともに、電気自動車や燃料電池車といつた次世代自動車の普及が見込まれるなど、エネルギーのあり方は従来と異なるァプローチが求められている。そうしたなか、一次エネルギ一の主役を担つてきた石油を供給·する元売り大手は、製油所の強靭化·高度化を進めるとともに、化学や再生可能エネルギーなどを次の柱に育てる取り組みを加速しつつある。