アジアの病院事業に力注ぐ総合商社

摘要

総合商社がヘルスケア事業に注力している。とりわけアジアの病院事業への事業投資が際立つ。アジアでは中間所得層の増加、高齢化、感染症から慢性疾患へという疾病構造の変化を背景にヘルスケア市場が大きく成長。2030年には東アジアと中国、インドの医療費拠出額は350兆円に達するというデータもある。総合商社はアジアの ヘルスケア市場の中心である病院事業に参入することで、景気動向に左右されにくい安定的な収益基盤を構築しようとしている。