日本ゼオン、COP樹脂の新用途開発で市場拡大目指す－日本企業が市場独占／他樹脂からの置き換えなど新規用途開拓急ぐ－

摘要

シクロオレフィンポリマー（COP）樹脂は、優れた低吸湿性や耐熱性、低光学歪み特性および精密成形性を併せ持ち、精密光学部品用途のほか、医療用途やバイオ用途でも使用される高機能樹脂。日本ゼオンの独自開発製品でありながら知名度が高まっている。類似性能をもつシクロオレフィンコポリマー（COC）を加えても世界で4社しか製造していない。またCOCを製造する競合メーカーも三井化学（年産能力3,000トン）、JSR（5,000トン）、ポリプラスチックス（3万トン、2006年1月にティコナから買収）と日系企業で、日本が非常に強みを持つ分野となっている。