引張接合に太径高力ボルトの活用--ジャンボルトを使えば、こhなこともできる（その2）

摘要

前号では、引張り接合にパドルボルト（注1）の強さ同等のF10T、M30～M64の高カボルト（仮称：ジャンボルト）が用いられれば、表1に再掲するように耐力が大きいので、柱梁接合部で断面積100cm~2（SM490）程度の梁フランジを極めて単純な方法で接合できるアイデアを2例紹介しました。 すなわち、雌ねじを削成した接合金物を梁端に固定し、柱のフランジ内側から2本のジャンボルトで接合する連結ナットシステムと、スプリットT接合は4本のジャンボルトで十分であることを柱の補強方法も含めて提案しました。 これは、油圧式レンチ（注2）で張力を導入した実績をもつパドルボルト工法の経験からみて、実用化が可能と考えたからです。